輝望フォトグラファーズ会員の船戸広義さんが、ケンコートキナーギャラリー(新宿中野)で写真展「天上の自然庭園　栂池高原」を開催しておられます。ご自分でオリジナルプリントをつくられ、ケンコートキナーの額と合わせて、とてもオシャレな仕上がりとなっています。24日月曜日まで（火曜日定休）なので、みなさんお誘い合わせの上、ぜひご来場ください。

船戸さんと私の出会いは、もう数年前に遡ります。SONYのαカデミー撮影ツアーにご参加いただき、それがきっかけで写真教室・輝望フォトグラファーズに入会されたのが始まりでした。撮影ツアーでは、列島各地をご一緒し、そのひとつが本写真展開催のきっかけとなった栂池自然園でした。標高1850メートルに位置する高層湿原は、日本を代表するミズバショウ群生地として知られます。小生も四半世紀前に、「夕暮れのミズバショウ」撮影でお世話になった撮影地です。船戸さんは4年で20回近くも取材を敢行し、それが今日の写真展に結実しました。撮影からRAW現像、プリント出力まで、確かな技術で一葉一葉が表現されているのみならず、オリジナルプリントからは、その愚直なまでの撮影姿勢、自然に対する畏怖の念までをも感じさせるようなひたむきさが伝わってきます。写真展最終局面では、晩秋の時期、もう誰もいなくなった栂池自然園を1人の作家として見届ける姿が写されていて、この天空の庭園を、これほどの愛着を持って接してきた写真作家は、後にも先にも船戸さんしかいないであろうと思っています。この度の写真展開催に心からおめでとうを言いたいことと、そして、次なるステップに向かって羽ばたいてほしいと願っています。