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日和山海岸の川霧と海霧

  • 2020/02/22

デジタルカメラマガジン3月号から、LEOFOTO×林明輝 写真美術館の連載が始まった。作品は、兵庫県日和山海岸の後ヶ島(のちがしま)をめぐる川霧と海霧である。条件を選ぶと、付近の円山川河口からの川霧が滔々と一帯の海岸を覆い、これに放射冷却を伴うと海霧が出現する。カメラの露出通りのシャッターを切っても絵にはなる。しかし、浦島太郎伝説が色濃く残るこの地では、玉手箱から出てきたとされる煙を、後ヶ島をモチーフとしてブラす方が作品になると考えた。撮影時の風速は、5−7メートル以上はあったと思う。円山川から滔々と湧き出てくる霧と周囲の海霧、そして海の波までをブラしてみる。デジタルカメラならではのブレ方が特徴的で、被写体の描写を程よく保つことができ、作品になった。雑誌には記せなかったが、天気予報では、風向の確認も大事だ。日の出の時間帯に、南もしくは南東の風を予測できないと、円山川からの川霧が期待できない。条件さえ整えば、風速はあまり気になしなくても良いだろう。皆さんにも是非、厳冬期の海の風物詩として、訪れていただきたい。

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