糸清水の音色
- 2020/07/24
デジタルカメラマガジン8月号のLeofoto×林明輝 写真美術館。
東洋のチロルとも呼ばれている大分県由布川渓谷。気の遠くなるような時間をかけて、凝灰岩が数十メートルにわたリ、Uの字型に削り取られてきた。一部岩からの地下水が滲み出て、糸清水となって渓谷に流れ落ちているところに着目。よく目を凝らすと、上部の空色や周辺の緑が水柱に映り込んでいる状況が確認できた。そのまま撮影をしようとすると、周囲の糸清水の流れで、機材が濡れてしまうため、小生考案のアンブレラホルダーキットを駆使。傘を伝って流れる水が被写体方向に映らぬよう、バイリアブルに傘の調整が可能だ。様々なシャッター速度や絞りを変えて、糸清水の音色を楽しむのだった。