写真教室・輝望フォトグラファーズ20周年記念写真展　〜光と影が織りなす風景〜によせて

当教室では、主として日本の四季折々の光景を撮影し、2年に一度作品テーマを決め、定期的に写真展を開催してきました。この2年間のテーマは「光と影」であり、このテーマに沿って毎月の例会に課題作品を持ち寄り、会員同士がプリント作品を手元にとりながら、お互いに刺激し合うかたちで日々切磋琢磨してきました。本年９月10日-16日にまで、JR有楽町駅からほど近い東京交通会館地下一階マルチルームで写真展を開催します。小生がクラブツーリズムの写真講師を務めていた2005年頃は、フィルム主体で作品作りをする会員が多かったですが、この数年ではデジタルカメラ隆盛であり、デジタル独自の空気感や臨場感が見事な階調性を持って表現されるようになりました。特に夜間での撮影スタイルは大きく変化し、肉眼で見えない光景を精密に描写できる時代です。そのような変化がありながらも、この20年間一貫してきたのは、個々のスタイル、作品の流儀を大切にしてきたことです。各自マイペースを保ちつつ、精神的にも体力的にも決して無理のない範囲での取材を心がけてもらい、そうすることで各人の世界観を作品に込めることができるような指導を心がけてきたつもりです。あっという間の20年でしたが、これから更なる20年を目指し、これからも会員の作品群に刺激を受け、自分自身も新たな高みを目指したいと思っております。みなさま、是非ご高覧をいただきましたら幸いに存じます。